
紛争の内容
母親が子供を連れて別居し、以後、父親に子供を2か月~4か月に1回しか会わせないという状況があり、父親から相談を受けました。
父親は、2か月に1回程度の面会に甘んじるか、月に1回の面会を強く求めるかについて検討をしましたが、やはり、月に1回の面会を求めるべきと判断して、弊所に事件の依頼をしました。
交渉・調停・訴訟等の経過
面会交流を求める調停を申し立てました。
母親側は、父親が暴言を吐くので、2か月に1回程度でなければストレスで参ってしまうという主張をしましたが、むしろ母親側が暴言を吐いて父親を苦しめていましたので、証拠となる動画と録音を提出しましたその後、母親側の態度が変わり、月に1回の面会を了承するようになりました。
本事例の結末
月に1回、7時間の面会を行うことで調停が成立しました。
本事例に学ぶこと
別居しても、離れて暮らす親と子供が面会することで、子供は安心感を得たり、自己肯定感を得たりする側面があり、離れて暮らす親の方も子供と会えることで幸せを感じます。
このように面会には良い効果がありますので、子供と一緒に暮らす親が子供との面会に消極的な場合は、面会を求めて裁判所に調停を申し立てるのも良いと思います。
弁護士 村本 拓哉