紛争の内容
依頼者は、相手方と同居していたものの、相手方との諍いに絶えられず自宅を出ました。すると、多額の婚約破棄慰謝料を求められ、子が誕生したタイミングで養育費の請求もされてしまいました。
交渉・調停・訴訟等の経過
書面での反論を行いましたが、相手方からはだんまりを決められてしまいました。そのため、身動きが取れないまま1年が経過してしまいました。
そのような中、相手方から改めて養育費を確定させるための調停を申し立てられました。こちらとしては、上記慰謝料の問題を終局的に解決するチャンスと考え、「離婚後の紛争調整調停」というあまり知られていない調停をかぶせるように申立て、裁判所での調停のテーブルに乗せることができました。
本事例の結末
最終的には、適正な養育費を支払う内容を定めるだけではなく、慰謝料について今後請求させないよう清算条項を入れる事に成功し、終局的解決をすることができました。
本事例に学ぶこと
法的問題の解決方法として、近視眼的に見るのではなく大局的に考えることで、普通はすぐに思いつかない方法で抜本的な解決をすることができた事例となりました。
弁護士 平栗 丈嗣



