3回の調停期日で面会交流を含む離婚成立をすることができた事例

紛争の内容
相談者の方は、あるとき妻が子を連れて出て行かれてしまい、連絡も付かない状況で離婚調停を申し立てられてしまいました。

交渉・調停・訴訟等の経過
依頼者の方と、何が絶対に譲れない条件なのか、希望している条件のうち実現が可能なもの/難しいものを整理していきました。

その結果、子どもとの面会交流を行うことができるようにし、金銭面でできる限り揉めることなく早期に解決することが最大の目標であることの確認をすることができました。

妻からは不合理な条件や主張を提示されてきましたが、こちらは解決に至るまでの重要性の基準に基づいて方向性を考え、感情論に流されないよう淡々と些末な要望は飲む形で調停を進めていきました。

本事例の結末
その結果第3回調停期日(とはいえ事実上2回の期日)で離婚調停を成立させることができました。

本事例に学ぶこと
離婚事件では双方の強い感情対立を理由として、解決まで時間を要することが一般です。

しかし、夫側は婚姻費用を払い続けなければならないし解決ができない、妻側は早くに離婚して次の人生に進むことができない、と双方にとってLose-Loseとなってしまう事件が散見されます。

そこで、弁護士が法的な考えを基にして依頼者の要望を整理し、納得感を持ちながら早期解決をすることができた事例となりました。

弁護士 平栗 丈嗣