養育費の支払終期について、20歳になるまでとすることができた事例

紛争の内容
依頼者は妻との離婚をするべく、調停を行いましたがまったく話合いになりませんでした。すると、妻側から弁護士を就けて訴訟提起がなされ、ご依頼いただくに至りました。

交渉・調停・訴訟等の経過
金銭面での争いが主たる争点となりましたが、特に問題になったのは、子がいつまで養育費を払うか、養育費の終期が問題となりました。

妻側は子が大学を卒業するまでと強いこだわりを示していました。

これに対し、こちらからは、裁判官の書いた論文などを複数証拠資料として提出し、大学進学の蓋然性までは認められないと丁寧に反論をしていきました。

本事例の結末
裁判所は最終的にこちらの主張を容れ、子が20歳になるまで養育費を払うとの判決を書くに至りました。

本事例に学ぶこと
何か主張するにあたり、客観的な資料、これがなければ説得力ある資料等がないことには説得力がありません。

水掛け論にならないよう、主張の根拠を示すことで、裁判所を説得することができた事例となりました。

弁護士 平栗 丈嗣