妻子と7年別居の末、調停離婚した男性(40代)のケース

紛争の内容
最初は平凡な夫婦でした。

妻との間に複数の子をもうけ、良いパパをしているつもりでした。

しかし、最後の子が生まれた後、妻とはセックスレスに陥り、妻からは、暴言ともとれる発言や家族をけなすような発言が多く、じっと黙って我慢をしていましたが、あるとき限界に達し、住宅ローンのある自宅を出て、別々に生活するようになりました。

離婚したいと伝えましたが、妻は全くその気がなく、別居の当初は、弁護士に依頼せずに離婚調停を申し立てましたが、数回の話の末、不成立となりました。今思い返すと、そのとき、弁護士によく相談すればよかったと思いますが、当時は離婚するのは難しいのだと諦め、現在まで7年間もの間、別居を続けながら、生活費などはきっちりと支払い、妻子の住む住宅ローンも滞りなく支払い続けてきました。

そのような中、子らも大きくなって、とあるきっかけがあり、初めて、離婚の相談をするため、当事務所にお越しになりました。

当職の説明を受け、希望の光を見出していただき、直ちに、離婚に向けた代理人活動のご依頼をいただくこととなりました。

交渉・調停・訴訟等の経過
離婚に向けて、最初は交渉により条件面のやりとりを行いましたが、時間稼ぎをしている可能性がありましたので、同時並行で、離婚調停を申し立てました。

7年もの別居期間がありますので、「婚姻関係の破綻」を立証できる可能性が見込まれておりましたので、調停ではある程度柔軟な条件を提示または受け入れるつもりがあることを示しつつ、調停が成立しなければ、従前の相場よりも高い婚姻費用を減縮し、かつ、離婚条件についても決して妥協しない方針で訴訟を進める覚悟をもって話合いを進めました。

相手方も代理人弁護士を選任し、調停では、弁護士同士の知見を前提に、調停離婚に向けて、調停委員には舵取りをしていただきました。主張等は書面でのやりとりを期日間に行い、無駄に調停回数を重ねるということもありませんでした。

本事例の結末
4回程度の調停期日を重ね、離婚が成立しました。

7年間何もできませんでしたが、代理人弁護士に依頼してから、わずか半年で離婚に至ったのが今回のケースです。

本事例に学ぶこと
離婚することを諦めていませんか?

・離婚を求めたが離婚しないと断られたので諦めた。
・有責配偶者(不倫した)といわれ、離婚を諦めた。

という男性の方も一定数いらっしゃいます。

ご依頼をいただいた方の多くは、離婚に至っております。

離婚をしたいという男性の方は、諦める前に、一度、ご相談にお越しください。

じっくりとお話しを伺い、最善と考える方針をご提案させていただきます。

判断するのはその後でも遅くはありません。

弁護士 時田 剛志