モラハラ妻の特徴と上手な離婚の進め方とは?~絶対に後悔したくない男性(夫)向け~

はじめに

この記事は、モラハラ妻と離婚をした方がよいかお悩みの方はご一読ください。

離婚を切り出された時の対応、離婚交渉を有利に渡り合うためのポイント、後悔しない上手な離婚を進めるためのコツを弁護士に依頼するメリットと共に解説しております。

全9000字前後ありますので、一からお読みいただいても構いませんし、目次から、ご興味のある部分や気になる部分だけをご覧いただいても構いません。

モラハラ妻の特徴とは?

モラハラ妻の定義

みなさまは、最初に「モラハラ妻」と聞いて、どのような「妻」を想像されますか。

高圧的な態度をとる、上から目線で接してくる、暴力的である、脅迫的である、何を言っても無視をされる、夫を虐げている、人前で叱りつける、お酒を飲んで当たり散らす、様々な「モラハラ妻」像が思い浮かばれると思います。

モラハラとは、モラルハラスメントの略称です。
モラルとは、道徳や倫理を指す英語です。
ハラスメントとは、人を困らせることや嫌がらせです。

つまり、モラハラとは、道徳や倫理に反した言動(言葉と行動)による嫌がらせを意味します。
家庭内において行われるため、「モラハラ夫」や「モラハラ妻」といった呼ばれ方をします。

なお、ハラスメントには、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、いじめ等、表現は異なりますが、様々な場面で、嫌がらせが問題視されていることが分かります。ただし、モラハラについては、法律上の定義付けがされておりません。

モラハラ妻の特徴

では、モラハラ妻(女性)とは、どのような特徴があるでしょうか。
モラハラかどうかを考える上で最も重要なことは、「あなた自身が、傷ついているかどうか」です。
つまり、あなたが傷つく、もしくは嫌な思いをするような言葉や行動があるかが、モラハラかどうかを考える上で基準となります。
その上で、日々ご相談を頂く中で、モラハラ妻に当たるケースをいくつか紹介します。

・妻の口癖が、「馬鹿」「臭い」「キモイ」「汚い」「常識でしょ」「種なし」「頭おかしいんじゃない」「言い訳するな」など、夫を批判する言葉である。
・妻の気分のムラがあり、少しでも障ることがあれば、叩く、蹴る、物を投げつける、怒鳴るなどの粗暴な行動に出る。
・妻が子どもや共通の友人、職場等に夫の悪口を吹聴する。
・妻が夫のことを無視し、夫の食事だけ作らず、夫の洗濯物を一切手伝おうとしない。
・妻が夫の給料(家計)をすべて管理しており、自分はエステや食事にお金を使うが、夫には微々たる小遣いしか渡さない。
・妻はいつも夫だけ邪魔者扱いし、家に残して子どもたちや義理の父母と旅行に出掛けてしまう。

妻がこのような特徴を1つ以上持っていれば、「モラハラ妻」に当たる可能性があり、複数の特徴に当てはまれば、「モラハラ妻」に当たる可能性は非常に高まります。

モラハラ妻に我慢し続けるか、離婚をした方がよいかの分岐点とは?

では、あなたの妻が「モラハラ妻」に当たるとしても、あなたが我慢をし続ければよいのでしょうか。それとも、離婚を決意した方がよいのでしょうか。

これは難しい問いです。
夫婦は、お互いに夫婦になることを合意し、望んで結婚したわけです。

もしかしたら、結婚式では、コリントへの手紙に「愛は忍耐」という言葉を耳にしているかもしれません。
あなたが婚姻、結婚に対して責任感があり、真剣であればある程、モラハラ妻という現実と悩み苦しみことになるでしょう。

そこで、離婚をするかどうかを決断した方と数多向き合ってきた経験上、離婚をした方がよいと舵を切ることになった決定打について、いくつか紹介します。

眠れなくなる、日中ボーっとする、神経が過敏になるなど、身体的症状が現れたり、うつ病(又はうつ状態)、PTSD、適応障害などの診断が下される精神状態に陥ってしまっている。

モラハラ妻と一緒にいることにより、身体や精神に支障を来した場合は、離婚に舵を切る分岐点といえるでしょう。
このような状態は、あなたの環境を変えなければ、悪化の一途をたどることがあります。
症状が悪化して身が持たなくなる前に、離婚を決断する方は一定数いらっしゃいます。

浮気心を抱いてしまっており、自分を押さえられなくなっている。

意外と多いのは、浮気心を抱いて隠せなくなってしまっているという方です。
ご存じのとおり、浮気をしてしまうと、「不貞行為」として離婚原因になるのみならず、「有責配偶者」と評価されてしまい、その後に離婚を進める時に圧倒的に交渉上不利な立場に陥ります。

円満な夫婦関係であれば、浮気心を抱かないか、浮気心を抱いたとしても自制することができます。
しかし、モラハラ妻と一緒にいると、「家庭なんでどうでもいい」、「浮気相手と幸せになりたい」というような刹那的、自暴自棄、やけくそを起こしてしまうことがあります。

そのような心理状態に陥っているとすれば、離婚を決断する時期に来ている場合があります。

家庭内別居状態になっており、食事なども別々で、夫婦生活がなく、口を利かない状態である。

自宅の住宅ローンを支払っている場合など、現実の別居はしていなくても、いわゆる家庭内別居の状態に陥っている場合には、モラハラ妻との離婚を検討する時期が訪れているといえます。

お子さんのため、仮面夫婦で同居を続けている方もいらっしゃいますが、健全な夫婦のあり方とは言えませんし、離婚を一つの選択肢として検討する段階にあると思われます。

以上、あなたの長い人生を考える上で、自分が我慢をして現状を維持するか、離婚を決意して前に踏み出すか、どちらが「幸せ」に近づくのかをじっくりと考察していただく必要がございます。

モラハラ妻から離婚を切り出された時にどうすればよい?

あなたが悩んでいる時、ひょっとすると相手(妻)も悩んでいるかもしれません。
もし、モラハラ妻の方から離婚を切り出された時はどうすればよいでしょうか。
まずは離婚に飛びつく前に、一呼吸しましょう

離婚は、双方の意思で「離婚届」を作成し、役場に提出すれば、いとも簡単に成立してしまいます。
離婚をしなければ、夫婦間で収入の多い配偶者があなたの場合には、婚姻費用を離婚するまで支払い続ける義務がありますから、条件はさておき離婚を先行するという選択は一つです。
もっとも、一度、離婚をする前に考えるべきことがあります。

離婚する際には、親権、養育費、財産分与、面会交流、慰謝料、年金分割など、離婚後のことを踏まえて条件を定めるべきです
モラハラ妻から離婚を切り出された場合、従前の関係性からして、モラハラ妻からは、世間相場よりもあなたに不利な条件を切り出されるケースが散見されます。

大幅に高い財産分与や養育費を請求されているケース、理由がないのに慰謝料を請求されているケース、モラハラ妻の方が浮気をしていたケースなど、理不尽な要求がなされることが少なくありません。

そのため、まずは弁護士という専門家にご相談されることを強くお勧めします
なお、弁護士の探し方は、インターネット検索で見定めた法律事務所に直接問い合わせるパターン、弁護士会や法テラス等の名簿やランダムで弁護士が割り振られる法律相談を利用するパターン、市区町村の法律相談を利用するパターン、知り合いの弁護士や紹介で弁護士に相談するパターンなど、いくつかの方法があります。

もっとも効率的なのは、インターネット検索で見定めた法律事務所に問い合わせるパターンだと思います。
なぜなら、その法律事務所の情報を事前に比較検討できますし、何が得意な弁護士か、実績がどの程度かがある程度あなたの目から分かるからです。
一方、それ以外の方法ですと、ランダムで割り当てられた弁護士が離婚に強いかどうか分かりませんし、年齢も性別も何も分からず、相性が合うかどうか分からないからです。

離婚交渉を有利に渡り合うためのポイントとは?

証拠の重要性

モラハラ妻と離婚交渉を有利に渡り合うために大切なことは何でしょうか。
弁護士からすると、何よりもまず重要となるのは、【証拠】です。

夫婦として過ごしてきた期間において、様々なモラハラに当たる言葉や行動があったとします。
しかし、何も証拠がなかったら、どうなるでしょうか。

あなたが、「こんなことを言われた」、「こんなことをされた」と声高に述べたところで、モラハラ妻が、「私は言っていません」、「やっていません」と時に涙ながらに訴えた場合、「言った」「言わない」の水掛け論になってしまい、裁判官に事実を証明できるかと言われると、容易ではありません。

裁判では、事実があったかどうか分からない、疑わしいという場合、その事実はなかったことにされてしまいます。
そのため、裁判官という、あなたのこともモラハラ妻のことも事前によく知らない第三者を説得する材料が【証拠】です。

どのような資料が証拠になるのか

具体的には、こういった客観的証拠が考えられます。

・日記(近年は、スマホにメモをしている方もおります)
・手紙
・カレンダーの記載
・音声録音データ
・動画データ
・写真データ
・第三者への相談記録(警察、病院等)
・診断書
・探偵の調査報告書
・子、親、友人の目撃証言
・LINEの履歴
・メールの履歴
・ショートメッセージの履歴
・預貯金の取引履歴

以上のほかにも証拠はありますが、証拠に当たるのか分からない場合は必ず専門家に相談されてください。
このような【証拠】を武器に、実際にあなたが受けてきたモラハラ行為を主張することで、モラハラ妻の落ち度(有責性)を指摘することが、交渉を有利に進めるための一つでしょう。

ただし、モラハラであることを前面に出して主張することが得策とは限らないことは、くれぐれも忘れてはなりません。

つまり、モラハラ妻にとって都合の悪いことを声高に主張されることにより、モラハラ妻も感情的になり、交渉自体が成り立たない程ヒートアップしてしまうというリスクがあります。
モラハラ妻からしたら、飼い犬に手をかまれたと言わんばかりに、逆ギレしてくるかもしれません。

第三者を交えた話合いの重要性

そのため、次に重要になるのが、第三者を交えた話し合いです。
親御さんを交えた話し合いもありますが、双方の親御さんはそれぞれの子を味方しますから、話し合いが平行線になるということがよくあります。
具体的には、弁護士を代理人として立てて、モラハラ妻との間に専門家を立てることが一つの解決策です。

モラハラ妻は、面識のない弁護士という専門家が間に入ることにより、冷静さを取り戻し、夫にしていた態度とは別の対応を見せることが期待できます。

その上で、証拠と法律、実務経験を武器に、弁護士が交渉を進めることで、離婚交渉を有利に渡り合うことが可能となります。
ケースバイケースですが、夫婦関係調整(離婚)調停という家庭裁判所の手続を利用することが有効な場面もあります。

モラハラ妻に対する離婚調停申立時にチェックするべき「申立の動機」とは?

申立の動機

ここで、夫婦関係調整(離婚)調停を申し立てる時に、裁判所の書式において設けられている「申立の動機」という一覧のチェック欄についてお話します。
モラハラ妻との離婚を進めるため、離婚調停を申し立てる時には、以下のような項目がありますから、「〇」又は「◎」を付すことができます。

性格があわない
異性関係
暴力をふるう
酒を飲みすぎる
性的不調和
浪費する
病気
精神的に虐待する
家族をすててかえりみない
家族と折合いが悪い
同居に応じない
生活費を渡さない

もちろん、印を付さなくても調停は裁判所に係属しますが、印を付した場合には、家庭裁判所の調停委員や調査官が聴き取りをするときのポイントとしてチェックしている箇所ですから、話が伝わりやすくなるメリットがあります。

しかも、申立書の写しは【証拠】になりますから、その後、離婚裁判になった時、申立書でどのように主張していたか(主張していなかったか)を示す資料になります。

チェックポイント

では、モラハラ妻との離婚を求める際、どの項目にチェックすべきでしょうか。

結論から言いますと、モラハラは道徳や倫理に反する言動による嫌がらせですから、「精神的に虐待する」に「◎」又は「〇」、「性格が合わない」やご事情に当てはまるのであれば「暴力をふるう」「酒を飲みすぎる」「浪費する」などに「〇」を付すことになります。

司法統計(家事平成28年度)によれば、夫側の動機としては、「性格が合わない」が11137件(総数18134件)と5人中3人が掲げており、次いで、「精神的に虐待する」が3590件と5人中1人が掲げているようです。

なお、代理人弁護士が離婚調停の関与する割合は、2005年から右肩上がりに数が増えており、2019年には53.7%と二組に一組は弁護士が関与している統計になっております(弁護士白書2020年版136頁以下)。

上手な離婚を進めるために弁護士に依頼するメリットは?

さて、ここまでモラハラ妻との離婚に関して説明して参りました。
離婚を決意し、上手な離婚を進めるためにどうすればよいかとお悩みの方に向けて、弁護士に依頼するメリットをご解説します。
弁護士に依頼するメリットは、以下のとおりです。

あなたにとって最善の解決を追及できる。

法律、実務、裁判例に照らし、弁護士が従前の経験等を踏まえ、あなたの置かれた状況において最善のアドバイス、そして代理人活動を行います。
代理人はあなたの味方ですから、あなたにとって一番有利(得)になることを考えて活動を致します。
専門家ではないあなたが一人でモラハラ妻に挑むより、弁護士に依頼をされた方が良い結果を期待できると思います。

精神的負担が軽減する。

あなたは、モラハラ妻と直接やりとりすることや不安から解放されます。あなたの代わりに、弁護士がモラハラ妻の間(矢面)に立ちますから、あなたは自ら依頼した弁護士とやりとりをしながら交渉を進めることができます。
モラハラ妻には直接言いにくいことも、代理人弁護士が代弁します。

時間を節約でき、余計な紛争を防止することができる。

弁護士は、離婚する上で必要十分なポイントを絞って議論等を進めます。当事者双方の感情的論争をかわしつつ、必要な議論を理論的に進めて参りますので、余計な議論が少なく、結果として時間の節約、とくに何時間もひざを突き合わせて話し合いをしたりする必要がなくなります。

複雑な手続を調べ、自ら対応しなくて済む。

離婚するときに何をどう決めればよいのか、どのような方法や書式で進めればよいのか、何を言って何を言わない方がよいのか、調停の手続を進めるには具体的にどうすればよいのか、裁判を起こすにはどうしたらよいのか、手続は実に複雑ですし、検討しなければならないことは少なくありません。
弁護士に依頼することで、手続は一通り弁護士任せで済みますので、自ら対応することによる煩雑さを回避することができます。
交渉、調停、訴訟と一貫して同じ弁護士が対応することも可能です。

分からないことをすぐに質問し、解決できる。

離婚を進める上で、様々なお悩みに直面することになります。弁護士は広く知識経験を有しており、あなたの疑問に対して速やかに回答することができます。
Yahoo!知恵袋に聞くより、あなたの事情をよく知っている弁護士に聞いた方が効率的でしょう。
後は、あなたと弁護士の相性もあります。
まずは、離婚を専門的に扱う弁護士のいる事務所にご相談いただき、ご自身との相性を確かめてみてください。

モラハラ妻との夫婦関係を再構築するためにできることは?

ここまで、モラハラ妻との離婚を前提としたお話しをしてきました。
しかし、検討の上、円満な夫婦関係を取り戻す方向で最善を尽くしたいという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、モラハラ妻との夫婦関係を再構築するためにできることを考えていきます。

妻の話を否定せず、傾聴する

人を変えることは容易ではありませんが、自分が変わること(考え方を改めること)はそれほど難しくありません。
まずは、妻の不満など、妻の話を聞きだし、徹底的に傾聴してみることをしてみてはいかがでしょうか。

弁護士として離婚問題に関わりますと、妻側からは夫の不満点がこれでもかというほど出てくるものです。
しかし、そのような不満は、夫が“今になって初めて知った”という場面も多く、夫婦が一緒に生活している間には話す機会を持てなかったからか、言い出せなかったことも少なくないようです。

そこで、どうせ離婚の話合いになれば言われるのですから、まだ離婚を切り出していない段階で、直接、不満を全て聞き出してみて、改善に向けて努力することはできると思います。

じっくりと話し合いをする

次に、自分だけではどうしようもない問題があれば、じっくりと話し合いをすることが必要です。
先には、妻の話を徹底的に傾聴することを書きましたが、その次に、自分の気持ちを伝えることも重要です。

「阿吽の呼吸」や「言わなくても分かる」というのは、残念ですが、多くの夫婦関係において現実として通用しておりません。
言葉にして、自分の気持ちを表現することが苦手な男性は多いです。

そのため、意識的に、気持ちを話すようにするとよいこともあります(夫婦問題カウンセリングや心療内科等のカウンセリングも良いと思います)。

お互い、ボタンの掛け違いから、感情が対立し、結果的に、モラハラという形で表れている可能性もあります。

そこで、お互いの不満を冷静に話し合い、何をどう改善できるのかをよく話し合うことが考えられます。
そうすることで、相手が何に不満があるのかを知ることができ、改善する見込みがあります。

例えば、子育てをしている妻はとても大変です。
常に子供の食事をどうするか、子の発育に問題がないか、何をして遊ばせるか、どこに連れて行くか等、考えることがたくさんあります。

それなのに、夫から、“俺が稼いだお金のおかげで生活できている”とか”家事や育児をするのは当たり前だ”とか“自分は仕事でペコペコして、汗水出して働いているけど、妻は家にいるだけで楽そう”といった気持ちが態度に現れてしまい、妻の大変さを理解していない言動となれば、それが影響して妻の不満の種になるかもしれません。

妻は、少しでも家事や子育てに協力してほしい、興味のある態度を示してほしい、と思っているかもしれません。このような誤解は話し合うことでお互いを知り、改善できる場合もあるでしょう。

それでも、二人で冷静に話し合いをするのがなかなか難しければ、親御さんを交えた話し合い、夫婦問題のカウンセリングの利用(夫婦でカウンセリングが受けられることもあります。)、家庭裁判所の夫婦関係調整(円満)調停を利用してみることも選択肢の一つです。

冷却期間として別居してみる

もう一つは、お互いに一緒にいるとどうしても冷静に相手の気持ちを考えながら過ごすことができないということもあると思います。

そのような場合には、一旦、ご実家に帰省するなど、離れて生活をしてみるという方法もあります。離れて生活してみることで、家事の大変さを身に染みて気づくきっかけになったり、給与を稼いでいる夫にありがたみを感じられるようになったりすることはあるかもしれません。

しかし、別居としても、あくまでも冷却期間としての別居であれば、完全に連絡等を途絶えるのではなく、相手を思いやった行動をするべきでしょう。
そうしなければ、お互いに別々で生活する方が快適であるとして、離婚に舵を切ることもあるからです。

ほかにも、日常生活から少し離れ、長めの休みを取って旅行に出掛けるとか、一定期間家事を夫が担当するなど、上手く行かない現状に変化をもたらすことが夫婦のストレスを解消することに繋がり、好循環に結びつくこともあります。

モラハラ妻の行為が刑事事件になることはある?

たまに、妻の行為が犯罪にならないかというご相談をお受けすることがあります。

(例)
・殴られた→暴行罪の可能性
・金具をぶつけられ出血する怪我をした→傷害罪の可能性
・要求をのまなければ会社に秘密をバラすと言ってきた→脅迫罪の可能性
・あなたのお金を勝手に取り上げられ費消された→窃盗罪や横領罪の可能性
・スマホを壊された→器物損壊罪の可能性
・人前で散々罵倒された→名誉棄損罪や侮辱罪の可能性

以上のように、犯罪に該当するかと問われれば、行為の内容次第では、犯罪に当たることはあります。
しかし、現実としては、妻の行為が刑事事件として被害認定され警察に逮捕されるなどして取り上げられることは極めて稀です。

どうしても、夫が妻に対して暴言、暴力をするDVと異なり、妻から夫に対する行為は事件性を認めてもらえないことが多いです。

金銭絡みでは、「民事不介入」という理由から取り上げてもらえないのが関の山です。
なお、これは、親族相盗例という刑法上の規定があり、近しい人間関係間の財産的犯罪は罰しないというルールに基づいていると思います。

もちろん、包丁で切りつけてケガを負わせたりすれば、事件性があるとして捜査機関が動くことはありますが、このような余程の場合でなければ、例えばモラハラ妻から夫が素手で叩かれた程度では事件性を認めてもらえないでしょう。
その意味では、モラハラ妻の行為は、刑事事件になることはありますが、極めて稀であるという回答になります。

まとめ

以上、モラハラ妻について色々と考察をしました。
大切なことは、あなたの気持ちです。

あなたが、モラハラ妻と向き合い夫婦関係や結婚生活を立て直すために努力するか、それともモラハラ妻との関係を解消することを選択するかにより、対応が大きく異なります。

もし仮に、モラハラ妻との関係を解消する場合には、上手な離婚に向けて、証拠を確保し、弁護士という専門家の力を利用するのが最も合理的な方法だと思います。

この記事があなたにとって少しでも参考となれば幸いです。

記事の作成者:弁護士 時田剛志(離婚専門チームの弁護士)
交渉による早期離婚、結果を重視する調停・裁判を得意とします。


■この記事を書いた弁護士
弁護士法人グリーンリーフ法律事務所
弁護士 時田 剛志
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